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絵本や楽譜が破れた時の直し方!テープを使わずでんぷん糊で修理可能

こんにちは、シェリーです!

今回は破れた楽譜や絵本をでんぷんのりで直す方法を実際の写真付きでご紹介します。

大事に練習している楽譜は愛着が湧いてくるものですし、破れるとショックが大きいですよね。

実は最近、1歳の娘が私の楽譜をびりーー!と派手に破ってしまいました…。修復方法を調べてみると、劣化しにくい補修テープで直すのが一般的なようです。しかし、テープを貼ると上から書き込みができなくなるため、なんとかテープを使わずに直す方法はないかと調べて辿り着いたのが、でんぷんのりです。

本当に直るの?と半信半疑でしたが、作業自体は15分程度で、比較的きれいな仕上がりになりました!本記事では、でんぷんのりで修復する過程を実際の写真付きで解説しますので、大事な楽譜や絵本を直したい方のお役に立てれば嬉しいです。(乾燥には1日かかります)

こんな方におすすめ

  • 破れた楽譜や絵本を自分で修理したい
  • 補修テープは使わず、糊(のり)を使って直したい
  • 補修手順を実際の写真付きで見たい

【準備物】破れた楽譜や絵本をテープを使わずでんぷんのりで修復

一般的に、破れた書籍の補修には経年劣化に強い「ペーパーエイド」といわれるテープがよく使われるそうです。目立ちにくい仕様ではありますが、貼っている感はゼロにはできません。そこで、テープを貼るのに抵抗がある方にはでんぷんのりがおすすめです。

でんぷんのりで修復すれば接着箇所があまり目立ちませんし、後で上から書き込みもできるので、「楽譜に書き込みたい」派の強い味方となるでしょう。

準備するもの

必要なモノ

  1.  破れた楽譜や絵本
  2.  でんぷんのり
  3.  綿棒(のりを塗る道具)
  4.  接着箇所の下に敷くもの(クリアファイルなど)

準備物1. 破れた楽譜や絵本

まずは破れた楽譜や絵本を準備し、接着箇所を確認しましょう。

下の写真は、破れてしまった私の楽譜(ショパンのスケルツォ2番)です。本当にくっつくのか不安になりますが、大丈夫です!順番にご説明します。

楽譜のあるページが破れている

準備物②③:でんぷんのり&綿棒

でんぷんのりと綿棒

次にでんぷんのりと綿棒を用意します。

我が家には赤ちゃん用の極細綿棒があったのでそれを使いましたが、もちろん普通サイズの綿棒でも問題ありません。でんぷんのりは、Amazonで180円ほどで購入しました。今後は子供の工作用に使おうと思っています。

準備物④:接着箇所の下に敷くもの

破れた楽譜ページの下に紙を敷いている

下に敷く目的は、のり付けをする際に下のページにのりが付かないようにすることです。

今回はあまり考えずにコピー用紙を敷いてしまいましたが、紙同士だとやはりくっつきやすいです。そのため、皆さんにはクリアファイルやプラスチック製の下敷きなど、くっつきにくい素材のものを使うことをおすすめします!

注意ポイント

破れた箇所の下のページにマスキングテープを貼ると良いという情報を見て、実際に試してみました。しかし、剥がすときに楽譜の表面がピリピリと剥がれそうになり、二次的なダメージを防ぐため、マスキングテープの使用は避けることにしました。

紙の強度にもよりますが、マスキングテープを使用する際は、事前に粘着力を試し、大切な本や楽譜を傷つけないよう十分にご注意ください。

【手順】破れた楽譜や絵本の直し方:でんぷんのりを使った修復方法

でんぷんのりを使って直すのは面倒なのでは?と思う方もいるかもしれませんが、作業自体は10分程度で簡単に終わりました。

↓は一部始終の動画です(5倍速、無音)

手順1. 破れた箇所の下にクリアファイルなどを敷く

破れた楽譜ページの下に紙を敷いている

↑写真ではA4コピー用紙を敷いていますが、皆さんはクリアファイルなどくっつきにくい素材のものを下敷きにしてください。

手順2-1.  破れたところに綿棒でのりをつける【のししろがある場合】

見えづらいですが、綿棒の先にのりをつけています。

のりしろがある部分は、写真のように破れた箇所の端から順番にのりをつけていきます。

ポイント

のりをつけすぎると、接着時にのりがはみ出したり、乾いた後に紙がヨレてしまう原因になります。適量を薄く均等に伸ばすことがポイントです。

のりを付けたら、指で押さえながら接着していきます。

↓それではもう一度、ここまでの動画です。

手順2-2.  のりしろが無い場合

のりしろがない部分では、接着面をぴたっと合わせ、でんぷんのりを少し多めに塗り、なぞるように付けます。乾くまでは接着箇所がずれないよう、ぴったり合わせて水平を保つことが重要です。

今回の場合、楽譜を完全に開くとずれてしまうため、のりの容器を挟んで接着面を安定させるようにしました↓

手順3.  1日乾かして完成!【修復後の写真】

温度や環境にもよると思いますが、たっぷりと12~24時間ほど乾燥させると、しっかりくっついてくれると思います。

↓いかがでしょうか?遠目だと破れていた箇所がそれほど目立たない仕上がりです!

↓のりしろが無かった部分もしっかりと接着できています。

↓これは裏面です。ほとんど分からない感じです。

接着箇所の強度も問題なし【動画】

↓修復後、破れていた箇所をめくっている様子の動画です。普通にめくっても全く問題ありません。見た目よりもしっかりとくっついてくれています♪

これで次のレッスンも安心♪

でんぷんのりを使うメリット・デメリット

最後に、でんぷんのりを使用するメリットとデメリットをまとめます。

メリット

  • 修復後に書き込みができる
  • テープを使わず自然な仕上がりになる

デメリット

  • 乾燥に時間がかかる
  • 塗り方にコツがいるため、人によっては難しく感じる
自然な仕上がりにしたいなら、でんぷんのりがおすすめだよ

まとめ:破れた楽譜や絵本はでんぷんのりで修復できる

いかがでしたか?今回は破れた楽譜や絵本をテープを使わずに、でんぷんのりで直す方法や注意点について、実際の写真や動画を用いてご説明しました。

大事な楽譜や絵本、書籍などが破れてしまい諦めかけていた…という方にも希望の光が見えたのではないでしょうか。ぜひ参考にしていただければ嬉しいです♪

まとめ

  • 破れた楽譜や絵本をテープ不使用で直したい時はでんぷんのりがおすすめ
  • 用意するものは綿棒とでんぷんのり、クリアファイル
  • のりは適量を均一に薄く塗るのがポイント
  • 作業時間は15分程度、乾燥は12時間~
  • のりしろが無い部分も接着できる

 

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